STWとはスキャンザワールドの頭文字である。アーティストのBIENさんとインスタレーション作家の石毛健太さんが主導するアーティストコレクティブによる「SCAN THE WORLD – STAGE: COLLECTIVE BEHAVIOR – 」である。どこがスキャンなのかというと、ハンドスキャナーという既にロストテクノロジーと化してしまった棒の形状の持ち運び可能なマシンをポケットに忍ばせ街に繰り出す。そして街の表層をその棒でなぞりスキャンしていく。その行為自体に対してもルールをつくる、例えば、肩車でしか届かない場所など、不自由なルールを設定することでコレクティブであることの必要性が明らかになりつつも集団性からくるスキャンのズレをヴィジュアルワークとして設定していく。呼吸のズレやペースがダイレクトに影響を与え、都市と身体の媒体としてのスキャン写真作品が露わになる。そのヴィジュアル自体もむき出しのモニターに映し出すことで、その不気味さが付随されていく。それと共に、太古の昔からSTWという集団がいたと過程した人形作品も展示。
「SCAN THE WORLD -STAGE: COLLECTIVE BEHAVIOR-」
@FLESH, Tokyo
2018.10.12 - 10.28