「オーバースロー overthrow 展」とは、個展形式ではなくグループ展でありFL田SHで初めてキュレーションの要素を含んだ展覧会である。同じ言葉からの派生である日本語の「オーバースロー」が輸入されるにあたって政治性から非政治性へと変貌したこと、意味や思想をはぎ取られてしまったことを基にキュレーションしていく。現代美術作家であり沖縄で大学生活を過ごした西尾祐馬による映像作品「throw throw KAMIKAZE message」、これは日本の領土からアメリカ領へと紙飛行機を飛ばす行為なのだが、それはポジティブなメッセージでもあるし、世界大戦時の神風特攻隊の隠喩とも取れる、この映像作品と合わせて、現代美術作家やイラストレーターの社会的な作品をカラフルに展示することによって、思考停止していた「オーバースロー」から蜂起としての「overthrow」へと立ち上がる為の展覧会である。
「オーバースロー overthrow」
@FLESH, Tokyo
2019.02.14 - 02.24
Graphic Design: 浅野隆昌