2020年六本木に新しくオープンするANBTokyoというアートコンプレックスの杮落し企画「encounters」でのワンフロアを布施琳太郎とFL田SHの吉田山が共同でキュレーションすることになる。FL田SHが漂流していることもあり、この展示もFL田SH企画の一端を担っているということでこのWEBSITEに掲載することとした。この展覧会名「楕円のつくり方」の「楕円」とは、二点の焦点を軸に形成される円形のことであり、これはまずはキュレーション2人がいることの記号化でもあり、展覧会づくりという点でのコラボレーションを言い表しながらも「家族」とは何か?「コレクティブ」とは?のような単純に記号化されない揺らぎを問い続けながらプロジェクトは進行していく。進行するなかでチーム内での様々な上下関係を意識的に目視し、ヒエラルキーのない組織体制でのプロジェクト進行とクオリティを担保するための方法の両立と実践を科学すること。様々な最小の楕円関係が派生し組み合わさり、立体化し、展覧会として立ち上がっていく、それが時間を帯びることで「道」となり、様々な作品は人と出会うことができる(その逆もまた然り)。「楕円のつくり方」とは言い換えるとフォーマット化されない様々な楕円関係を如何にして丁寧に観察し、つきあっていくかということかもしれない。
「楕円のつくり方 -May the ellipses be with you-」
@ANB Tokyo, Tokyo
2020.10.11 - 11.08
Co-curator: 布施琳太郎/吉田山
Photo: 山中慎太郎(Qsyum!)
Graphic Design: 竹久直樹