外苑前FL田SHで最後に開催した企画「芸術競技」に出場したトモトシによる新作の展覧会「ミッシング・サン(芸術競技2021)」。「我々の太陽はどこへ行ってしまったのだろうか?」半ば自作自演として代々木駅での太陽を無くし(失くし)続ける新作のパフォーマンス映像。トモトシが体を張って示したミッシング・サンという揺らぎが代々木駅から新国立競技場へと疑問符を投げかける。芸術競技とは何だったのか?という疑問とも共鳴していく。
あれから一年、継続される感染症対策の中で積極的に作品制作と発表活動していたトモトシの集大成ともいえる展覧会である。白夜のようなオリンピック前夜を今なお体験し続けている我々はあの最後のオープニングセレモニーから芸術競技について考え続けている。